牙狼-紅蓮ノ月- 終了

あっという間に4月になってしまいました。
そして、気がつけば牙狼-紅蓮ノ月-も終了。
みなさまご視聴ありがとうございました。

ということで後半に自身で作業した内容を整理も兼ねてすこしピックアップしてみます。

21話
・斬牙の炎FX

AEでMirで作成できる2カットのみを作業。

22話
・星明のイメージ空間デザイン

多層ハニカムパターンの壁面に覆われた空間です。
全てAEでデザインしました。
一度はCinema4Dでコンセプトを作成しましたが
アップショット用など大きなサイズを要求されることになるということもあり
AEにてシェイプレイヤーを使用。
コラップストランスフォームでどこまででも
アップに耐えられるようにしてあります。

床も同様で、フォグはPaticularで出力。
それぞれの画像を3Dレイヤーで壁面にしBGセットとして完成しています。

特に黒い星明の主観で牙狼にせまっていくショットは
Mayaからのカメラをインポートし、BG、フォグを全てAEで出力しました。

23話
・道満のサイコロとワープ空間のBGFX

サイコロが分裂、ライトトレイルしながらランダム回転。

薄いMAYA知識では”頑張る”という手法しか思いつかず
リテイク対応などに危機感があったため、シーンまるまる(といっても回転している間なので2カット)
Cinema4Dで作業しました。Mographで楽チンです。
ただ、サブフレームのサンプリングしてくれない(?)の問題で
トレーサーがカクカクになってしまうため
96fpsでシーン作成して4フレームステップでレンダリングし使用しています。
そして、ワープ空間以降のサイコロは全てMAYAで作業しました。
ワープ空間は全てAEでデザイン・VFXまでを行っています。

24話
・ラストバトル かぐやの周囲を回転する文字の帯と球体のFX

これもCinema4Dで作業してしまおうと思ったのですが
“待った”がかかりやむなく全てをMayaで。
しかしやはり頑張るという手法しか思いつかず設計段階で意気消沈。
結果、求められた動きの部分をMayaで、ランダムで回転し続けるなどの作業をAEで
という感じに切り分けました。
アングルも相まってう綺麗に仕上がったと思います。

・蓮から吹き出るタールFX・布状の文字

タールFXは基本実作業のみでコンセプトはCG監督が作業してくれたものです。
Particularにシェイプレイヤーで作った粘度のたかそうなアニメーションをしている
テクスチャーをアサインして複数重ねて、遠近系・スタイライズ系のFXで質感を詰めています。
本編では全体に暗くあまり見えていませんが、そこそこそれっぽくなっています。

・気流・フォグ系FX・BGFX

牙狼がルドラの足元から上がっていくカットのみですが
長回しのためそこそこの作業ボリュームでした。

全体に漂うものはキャラクターアニメーションと共に上がってきたもので別の方の作業です。
全てAEでParticularで作成し、それぞれのキャラのDepthを使ってマスクアウトするなどして立体感をだしています。
キャラクターアニメーションに、より迫力を演出できたのではないかと思っています。

とそれほど多くはありませんが
結構頑張ったのではないかな、、、
個人的にはもっとMayaをつかって作業したかったと思っておりますよ。



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