Cinama4D Blender VDBをレンダリングしてみる
おまけUnreal Engine 5.1でも

少々先の予定ですがボリューメトリックオブジェクトでエフェクトをつくるような作業のご相談があり
とりあえず、色々と検証をしています。
ボリュームはEmberGenでサクッと出力するのがテストを重ねる上でもよいのでそれは確定としています。

ただライトやカメラなどの表現や操作性の都合で、
画像としてのレンダリングは別にする必要もあるかもなーと考えています。

と言うことで、レンダラーを少し試してみました。
かかりっきりになって時間的に拘束されてしまいますし、
GPUをつかうので作業中はワットメーター振り切っているので
昨今の状況から考えてちょっと電気代が心配ではありますが。

ひとまず、VDBはCinema4DのX-Particlesで外部キャッシュしたものを共通して使っています。
ちなみに前置きしておきますが目的はいい感じの画面効果を作るということで
厳密なレギュレーションを設定して機能比較などを公平にするとかいうことじゃありません。
なのでレギュレーションは同じ360フレーム分のVDBを使うってことだけです。
densityなんかもいい感じになるような設定をそれぞれしています。
※X-Particlesで同時にキャッシュされるパーティクルはalembicとして
Blender eeveeでレンダリングした連番素材を共通して使っています。

まずは使い慣れたC4DでOctaneをつかって検証。
普通は同じMaxonのRedshiftを使うでしょうけれど、
あいにく、フェード気味にC4Dからの卒業を考えているので
むしろ、他のDCCツールでもつかえる汎用的なレンダラーがよいかなーと思いOctaneにしてみました。
それにマンスリーのサブスクがあるのでトライアルにもよいですし。
まだ、買収前のRedshiftと迷った末、当時は選ばなかったOctaneです。読み方は多分オクテインです。
日本ではオクターンと呼ばれることがおおいようにおもいます。
予算が潤沢にあれば色々試してみたいですが、予算も時間もかぎられているので
零細や個人は感覚や気分や、初期感触で選ぶ必要があるんですよね。


早速レンダリングしてみましたが、思っていたよりもずっとよいです。
表現力もありますし、設定なんかもシンプルで使い勝手が良いように感じます。
GPUレンダラーではRedshiftやCycles4Dはレンダリング設定が結構難しかったような印象があるので
手こずるかと思ったんですがそーでもありませんでした。
ただ、Win10ProでR23で使ってるんですが、頻繁に固まって、そして落ちるのがちょっと嫌ですね。
マルチGPUだからなのか、、、これって解決法あるんですかね。

レンダリング時間:3h35min

win10 pro
core i-7 8700k
64GB mem
GPU1 : gtx1080 8GB
GPU2 : gtx1060 3GB

そして、次はMac版Blender3.5でeeveeでやってみました。
無料でボリュームもレンダリングできることにまず驚きですが
レンダリング時間が全然早いってのはそれに輪をかけて驚きました。

1h53min
Mac mini M1 (2020)

せっかくなのでBlenderのCyclesでもやってみようと思ったんですが、
こちらはそれなりの画面にレンダリングしようとするとサンプリング数をあげなければいけず
かなり時間がかかりそうだったのですぐに断念しました。
ちなみに先述したalembicファイルのパーティクルは、ポイントとしてCyclesでレンダリングできるんですが
そのままではeeveeではできませんでした。なんでなんでしょうね。
なのでノードエディターというのを弄って一応レンダリングできるようにしてみました。

ただちょっと気になるのは
どちらのレンダラーでも、若干鈍ってる感じがするんですよね。
VDB出力時のvoxelサイズや、レンダリング時のDensityやタイルサイズを変えてもレンダリング時間が伸びるだけで
あまり解像感があがった感じにはならないんですよね。
それどころかeeveeでタイルサイズを小さくすると一体感が下がってレンダリング時間がのびるという感じで
むしろ悪くなってしまう。
VDBをハイレゾ仕様にできるもんなんだろうか、、、
これは何か解決方法があるんだろうか。知ってる人はご一報いただけると嬉しいです。
レンダリング時間が法外にかかる場合は諦めるかもですが、、、

表現力やAOVの扱いやすさならOctane。
ローコストでサクッとトライアンドエラーを重視するならBlender。と言う感じか。
あるいはEmberGenでフルパス出力してコンポでこねくり回すというのも検討する必要があるかもですね。
時間と予算を踏まえて相談という感じでしょう。

ちなみに別途、ちょっと前に雲のタイムラプスの制作依頼があった際のVDB素材があったので
UnrealEngine5.1でも試してみたんですが最初はボケボケ・ジラジラで使い物にならなかったんですよね。
色々と設定をいじったら、かなりいい感じになりました。
がUEだとアルファをつけられないんですよね。これはちょっと厳しい。
ただ、シーンを全てBGアセットとして制作してたりする場合はこれかなり強力ですよね。
または空中・宇宙でのフライスルーみたいなシーンとか。

それとプラグインのチュートリアルではちゃんとレンダリングするにはパストレーシングでないといけないってことで
そしてそれにはビデオカードはGTXではダメってことっぽいです。
てことで、最低でもRTX20xx以上が必要なようで、めちゃめちゃ試してはみたいですが、
あまりwinを使う機会もおおくないですし高価なものなので、とりあえずペンディングで 汗

それにしてもこの手の検証は結構時間がかかるし根気がいりますが
なかなか、それが理解してもらえないってところもあるんですよね。



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