AfterEffects ショット制作におけるコンポ設定

AEでのショット単位のコンポジットに関する内容です。

もちろんPatec内においての話ですが、普通、特殊、スペシャル、などなどの
アニメの撮影の仕事も多くご依頼いただくので、そのあたりに関する考え方のお話です。
※本当はアニメに限らず、変更・修正の可能性があるコンポジット全般に関していえます。

カットジャストなデュレーション設定って便利?
ってことです。
ツールなどで一括でデュレーションを設定するから
別に手間もないという方々も多いとおもうんですが、、、

Patecではカットに合わせたデュレーションに設定するのは
最終の出力用コンポジションのみです。(例外ももちろんあります)
他のコンポジションは概ね必要尺に比べてベラボーに長いです。
10倍〜20倍ぐらいでしょうか?
※普段は720fr〜1440frとかです。

その理由は
修正時のタイムストレッチが圧倒的に楽。
ということに尽きます。

カットのデュレーションは各コンポのワークエリアに設定します。
ですのでプレビューに関しても万事解決です。
一応コンポジションマーカーにカット番号・デュレーション設定もします。

次に兼用カット(香盤も同一の場合が特に有効。)に関しての考え方です。
*.aepファイルはもちろん
合成用のコンポジションも分けない場合が多いです。
前述のデュレーション同様、修正が楽ということとともに
セル・BG等に同様の処理をかける場合にこの方が都合が良いからです。
さらに情緒的な話でいうならば、ショットとしては同一である必要があり
少しでも違うものになるのが好ましくないように思っています。
アニメの場合はカット毎にランダムアクセス可能な事が当たり前になっていますが、
兼用に関しては何となくフィルム的なリニア感を持って捉えたほうが
シーンとしての集中力が高まる感じがします。

何れにしても、今まで書いてきたようなことは
論理的に最終状態を想定する訓練が必要になってきます。
実務的にはコンポジションマーカー、レイヤーマーカーでの
マーキングをマメにしていかなければ、後々混乱する可能性があります。
ただ、これらは訓練で確実になれますし、ロジカルで素早い作業が可能になるとも思います。

また、1カット1分以上と言った長回しのお仕事をいただくこともあります。
その場合にもデュレーション設定はやはり長い方が色々と楽です。
さすがにその領域になるとAdobePremiereやAvidMediaComposerなどの
ビデオエディットに持っていくことも考えますが
ラフエディットはテキストやVFXを柔軟に対応できるAEの方がデザインしやすいように思います。
ロジカルな作業思考と矛盾しているようにも思いますがこれは自身のキャパの問題でしょうね。



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